iOS9広告非表示機能リリース後もアフィリエイトが終焉しない理由!
どうも、菅井です。
久々のブログ更新ですね(笑)
今回はちょっと思うところがあったので、ちょっと長々と書いてしまいました。
今話題のiOS9の広告非表示機能についてです。
それて合わせて、ネット上のアフィリエイターの情報発信ってホント信用出来ないなーって思ったお話です。
多分、今回書いた内容を有識者の方から見れば、「何当たり前のことを言ってるの?」と思うかもしれませんが、僕が見渡した限りではこのテーマで書いてる方はほとんどいませんでした。
なので、「これは菅井が書くべきだろう!」という謎の使命感を持っています。
それでは行ってみましょう!
iOS9の広告非表示機能でアフィリエイターの終焉!?
■これは感動するレベル。iOS 9の広告ブロック機能でインターネットが4倍速くなる?
http://www.gizmodo.jp/2015/08/post_18114.html
■もうすぐ登場のiOS9で日本のアフィリエーターとかネット広告会社は死に絶えるか?
http://blogos.com/article/130728/
ここ最近ではiOS9で広告非表示の機能が導入されるに辺り、広告の画像などが一切表示されないことが確認されており、
「トレンドアフィリエイトは終わった!」
「Google AdSenseの終焉!」
「ASPの画像も非表示なので、サイトアフィリも終わった!」
「というか、アフィリエイト全体が終わった!」
などなど、色んなネガティブな発言をなされている方もちらほら見かけます。
しかも、結構有名なアフィリエイターの方でも、このニュースを引用して…
「今こそ、情報発信のチャンス!メルマガで自社商品を売っていきましょう」
みたいな発言をされていて、自社サイトに誘導後、リストを取ることで、
「自分の商品を売る」ということを正に”体現”しているようにも見受けられます。
「リーダーはフォロワーに背中を見せて教育すべき」とはよく言ったものですが、このニュースに便乗した凄いポジショントークですね…「うーん、なるほど!」と関心せずにはいられませんでした…
もちろん、「アフィリエイターも自社商品を持つ」という考えは、非常に重要だとは思います。
なぜなら、アフィリエイトも自分の商品を持って売ったほうが広告主に依存しませんし、収益も安定すると思います。
ただ、僕は「iOS9の広告非表示機能のリリース」と「アフィリエイターは自社商品を販売すべき」という考えは全く結びつかないと思ってます。
僕は元々プログラマーで、アプリ開発などの知識もそこそこ詳しい方ではあるのですが、今回の報道をそういった観点からよくよく観察してみた時に…
「ネット上で騒ぎ立てるアフィリエイターの情報ってホント信用できないなぁ…」
と、改めて実感したのです。
(まぁ、参入した当初からずっと思ってたのですが…)
というのも、結局、彼らは「いかに儲けるか?」という観点が先立つので、その辺りの嗅覚は凄まじい能力を発揮するのですが、一方で、技術的な観点については全く”観て”いないのです。
(そもそも、スマホの技術的な知識は全く無知なので、正確に把握できてないのではないでしょう)
ちなみに、これまでも広告ブロック機能はすでにブラウザの中で実装されており、iPhoneのSafariでも(一部のサイトのみですが)「リーダー表示」といって広告や画像が非表示にする機能が実装されてたりします。
(この時も同様に「アフィリエイトの終焉だ!」と騒いでる方も大勢いました。)
つまり、「広告をブロックする機能はすでに存在してる」のです。
これ以外でも例えば、トレンドアフィリエイトを実践してる人にとっては致命的な「追跡型広告ブロック機能」がすでにiPhoneで実装されてます。
この機能が出た時も「Google AdSense終焉のお知らせ!」と騒ぎ立ててた方がめちゃくちゃいましたが、果たしてどれだけ影響があったでしょうか?
少なくとも僕の周囲では影響があったという話は聞いたことがありません。
クリック率も下がっていないし、RPMも下がってないし、何より報酬も下がってません。(報酬が下がるときはむしろ手動ペナルティを受けるときでしょう(笑))
では、なぜ影響がないかというと、実際にこの機能を知っていて、「使ってる人はどれだけいるか?」という疑問に立った時、
使ってる人なんて“ほぼいない”からです。
例えば、リーダー表示や、追跡型広告ブロックの機能を使ってブラウジングしてる方は開発者をはじめ、一部のアーリー層と言われるガジェット好きな方のみでしょう。
つまり、そんなマニアックなユーザーはさておき、ごく普通の一般の大衆ははそんな機能をニュースになっているのを「知る」ということはあっても、「自分で使う」という所にまでは全く至ってないのです。
ということで、今回のiOS9の広告非表示機能についても同様です。
■今回のiOS9の広告非表示機能は”開発者向け”!?
コンテンツブロック機能についても色んなニュースサイトの中を確認してみると、しっかりと、
「開発者向けのSafariのApp Extension(拡張機能)」
と明記されてます。
今回のiOS9のブロック機能でブラウジングが何倍も早くなるっていうサイトも「開発者向け」という前提で書かれた内容です。
よって、結論から言うと、
「アフィリエイトには全くと言っていいほど影響しない。影響しようがない。」
ということが一つ言えるのかなと僕は考えてます。
※もちろん、広い意味で、広告拡張機能を実装したウェブブラウザアプリが普及して、広告業界に何かしらの影響が少しずつ現れてくるのかもしれません。
結局は一般ユーザーはめんどくさいので、Safariを何も考えずに使い続けると思います。
だって、99%以上の人がアプリ開発や、ブラウザとか、全く興味がないですし、当たり前のようにデフォルトの設定のまま使うでしょう。
広告ブロックブラウザアプリが流行ったとしても当たり前のようにSafariを使いますし、こんなニュースも喉元すぎれば全く意識しなくなるでしょう。
念のため、
知り合いのアフィリエイターであり、開発者の人間(彼は業界トップのIT企業勤務&超イケメン)に確認もしてみましたが、概ね僕と同じ意見でした。
Appleとしては情弱な人が、「iPhoneなら広告ないらしい!」って聞いて、iPhone買おうってiPhoneを買ってくれれば一番儲かるぽいですからねぇ売り上げ構造的に。。
まぁ、広告主や代理店も黙っちゃいなそうですし、なんだかんだ結局そこまで変わらないと思います!笑
広告ブロックがデフォルトでないにしろ、開発者にとって広告ブロックを実装しやすくなったとすれば、
広告ブロック系の優秀な拡張機能やアプリが増えるのは間違いないですね。。
要するに、今回の報道は「Appleのマーケティング戦略の一環だ」という見解もありましたが、これは非常に興味深いなぁと。
確かに、「Safariに広告を出さない機能をデフォルトで付けちゃいました」ってなれば、テレビCMやウェブ広告にiPhoneを出しにくくなるので、普通に考えてAPPLEはそんな事はやらないでしょう。
つまり、
「Appleも(Googleを始めとした)広告業界を敵にするわけがない!」
ということなんだと思います。
(余談ですが、不明確な情報を調べるときに有識者同士の意見って、結構整合性が取れたりするもんなんですよね。そういう意味でも僕の見解の“正しさ”を裏付ける一つの指標にもなったと思ってます)
【追記】
Crystalという広告ブロック機能が設定できるアプリがリリースされ、発売すぐにアップルストアで有料ランキングで1位になったと話題になっています。
ただ、今のところ、アドセンスのブログも含めて、サイトアフィリエイト、その他のサイトでも僕のサイトの『PV』『クリック率』『RPM』などはそこまで変化してませんでした。
知り合いにも何人か聞いてますが、ほぼ影響を受けてないと思われます。
※もちろん、こういうデータは半年、1年スパンで確認しなければいけませんが…
もし「いやいや、俺は(私は)影響を受けたよ!」という方がいれば、ご連絡頂けますでしょうか。
ただ、1点だけ注意事項として、影響を受けたといってもその前に検索エンジンの順位変動による影響について、まずは調べてみて頂ければなと思います。
■情報源を自分で確認することについて…
僕も含めてネット上で情報発信してるアフィリエイターの特性だと思うのですが、ものすごく人の意見に左右されてしまいがちだと思っています。
特にこういうショッキングな内容については不安な気持ちが先立って一気に感染していくのかなと。
だって普通に考えて、収入が減るって怖いですよね?
だから、そういう不安を煽って情報発信する人を僕は信用してないんです。それが正しい情報なら感謝されますが、そうでないのなら間違った方向に誘導してしまいかねないですよね。(かといって何の根拠も示さずに「大丈夫です!」って言う人も信用できませんが…)
なので、情報発信してる人が何かについて結論を述べているのを見た時、読者の方は「本当かな?」と常に疑問に持って、自ら考えていくべきでしょう。
よく、『5W1H』とか言われたりしますが、厳密に検証していかないと、今後も色んな情報に左右され続けることになると思ってます。
そして、今後もiOS10、11と出すタイミングで似たようなニュースが流れる度に、右往左往することになりかねませんし、
そして、もっと言うと、
「本当に重要な事を把握できない」
という危険性もあると思ってます。
今回のiOS9の広告非表示機能がリリースされるにあたり、
「広告非表示機能のアプリが流通したら、ウェブ業界はどう変化していくか?」
という点が最も抑えるべきポイントでしょう。
これはアフィリエイトという枠組みではなく、どちらかというと、ウェブ業界全体の話になると思います。
それと、もう一つ。トレンドアフィリエイトを実践されてる方には残念な結論かもしれませんが…
トレンドアフィリエイターにとって本当に怖いのはCrystalでも、iOS9でも、Appleでもなく、『Google先生』だということです。
「iOS9で収入が減るのが怖いんです…」とか言ってる方は、それよりもむしろGoogle先生に嫌われないような手動ペナルティを受けないサイトを目指すべきでしょう。
おそらく、iOS9云々以前に、サイトが飛ばされて収入が減る可能性の方を考えた方が現実的です。
それと、せっかく僕のサイトをご覧になっていると思いますので、ぜひ僕が言ってることの信憑性も含めて、今回のiOS9広告非表示の件について検証されてみてはいかがでしょうか。
「自分で考える癖」は非常に重要だと思っていて、トレンドアフィリエイトでもそうですし、情報発信するときも重要な考えですが、実践してる方は、果たしてどれだけいるでしょうか?
僕が見た限りでは、実践できてる方の方が圧倒的に少ないと思います。
ありきたりなブログ記事を量産してしまったり、
周囲と似たようなメルマガで、オリジナル性のない企画ばかりになってしまってたり…
情報を調べてユニークに情報を発信できなければ、例えばブログをやってる人にとっては手動ペナルティにも怯え続けるのは一生避けられないです。
ぜひ、今回のニュースを踏まえて、自分なりの「オリジナル性のある情報発信」ということを考えるきっかけになれば嬉しいなぁと思ってます。